第20章 崩壊【R18】
浮「それで、君たちが俺たちになんの用かな?」
ア「それはお分かりでしょう?」
アレンは可笑しそうにクスクスと笑う。
ア「弦真さまの命により、あなた方はここで死んでいただきます」
京「やれやれ」
面倒なことになったねぇ。さっさと終わらせたいんだけどなぁ。
浮「京楽、気をつけろよ」
京「わかってるって」
お互い背を預け、僕はアレンに、浮竹はリアムに対峙する。
ア「あぁ、そうでした。一つだけご報告しておきます」
アレンは笑みを深くした。
ア「土御門璃咲はすでに我が主の手中にあります」
京/浮「!?」
何.............だって......?
固まる僕に、アレンは愉快だと言うように歪んだ笑顔で嘲笑う。
ア「我が主の望みのためにも京楽春水、あなたにはここで死んでいただきます」
浮「弦真の望みとはなんだ!!瀞霊廷への復讐か!?霊王を殺すことか!?それとも璃咲を殺すことか!?」
珍しく怒りをあらわにする浮竹。その声にハッとする。
ア「我が主の望み。それは
──────土御門璃咲を手に入れること」
京楽side 終