第20章 崩壊【R18】
京「うん、わかってたよ。だから、もう止めない。代わりに条件があるんだ」
『条件?』
京「うん」
両頬を大きな手が包んだ。
京「必ず僕のところに帰ってきて......そしたら、僕のお嫁さんになってくれないかい?」
『......っ』
あぁ......どうしよう。涙で前が見えないや。
京「わかった?璃咲ちゃん」
『ん......っ、うんっ......うんっ!!』
何度も頭を縦に振る。
こんな時なのに、嬉しくて嬉しくて、涙が止まらない。
そんな私を春水は愛おしそうに優しく抱きしめ、唇を落とした。
その時、私は幸せに浸っていた。周りのことなどすっかり忘れて。だから、バチが当たったのかもしれない。
京「じゃあ、僕は行くよ。無理しないでね」
『そっちもね』
しばらくして泣き止んだ私を見て、春水は行ってしまった。
『さてと。それじゃあ、私も......っ』
あぁ、やっぱり私には
ドスッ!!
『なっ......弦............真』
弦「見ーつっけた♪」
シアワセナンテオトズレナイ