第18章 嵐の前の静けさ【R18】
『離れたくない...っ』
京「......っ」
『もう離れたくない!!やっと、やっと一緒に居られるようになったのに...っ』
この優しさに縋り付いてしまう私は愚かだろうか?
泣き叫ぶ私を深いキスで黙られる春水。
『んんっ......あ...はぁ...』
京「離さないよ。絶対に」
『......っ』
京「弦真が何を仕掛けてこようが、僕だって璃咲を離す気は無い。絶対にね」
両頬を手で挟まれ、上を向かされる。
京「僕だって昔とは違うよ。もう、大切なものは自分で護れる」
『春水...』
京「これでも隊長だよ?安心してよ~。ね?」
『ぷっ......くすくすっ...そうだったね』
京「......ようやく笑ったねぇ」
春水が安心したように呟く。
京「璃咲」
顔を上げると、引き寄せられるようにキスをした。