第18章 嵐の前の静けさ【R18】
『はぁ......はぁ...』
まだ息の荒い私を抱きしめる春水。
京「大丈夫かい?」
『うん...』
ようやく息が落ち着いてきて、私を抱きしめる春水を見上げると、その目には不安を宿していた。
あぁ、また私は、この人を不安にさせてる...
そう思うと、自然と口が開く。
『そんなに気にすることじゃないよ。ただ...後どのくらい、こうして過ごせるのかなって、思っただけなの…』
京「璃咲...」
『弦真は私を恨んでいるから...だから、私を殺しに来ると思う。姿を現した時に〝挨拶だ〟って言ってた。だから...っ』
春水はその先は言わせない、とでも言うように深くキスをしてくる。