第17章 まさかの事態
それから二百年の間に六席からいきなり副隊長になって、そのタイミングで璃久が六席に入ったり。
霊術院時代からの仲の春水と付き合うことになったり。
いいこと、嬉しいことがたくさんあった。
だからかな...?
私は、隊長の心の闇に気がつくことができなかった。
(『隊長?』)
これ、あの日の...っ、
(『隊長、用事はなんですか?』)
だめ...っ
(『隊長...?』)
(「璃咲...」)
グサッ
(『えっ...』)
な、んで...?
ドンッ───!!
弦真を押しのけ、距離を取った。
右脇腹を深く刺され、立っているのもやっとだ。