第17章 まさかの事態
『......はぁ...っ...はぁ...』
赤「璃咲よ」
『赤...っ』
前を見ると、実体化した赤が立っていた。
『赤、なんで...』
赤「なんでも良いじゃろう、そんなこと。それよりもその傷じゃ」
赤は傷を見ると、眉をひそめた。
赤「かなり深いのう」
『う...ん.........赤...』
赤「なんじゃ」
『璃久を...呼んで...きて....っ..お願い...』
赤「こんな状態の主を置いていけというのか?ならば、わらわが今ここで直せばよかろう」
『だめっ......それはだめ......』
たしかに『赤流姫』には治癒能力もあるが、ほかの刀と違って、自身の霊圧を送り込むようなものだから、使用は危険を伴う。
だから私も使用は控えているのだ。