第17章 まさかの事態
赤「じゃが...」
『いいから...璃久を......』
「璃咲!!」
突如降ってきた声。
さすが我が兄。ナイスタイミングだね。
その声に安心した瞬間、意識が薄れ、目を閉じた。
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目が覚めると真っ暗な空間に一人佇んでいた。
ここは?
周りを見渡していると、急に目の前が明るくなり、何かが映し出された。
(『今日から零番隊に所属することになりました。土御門璃咲と申します』)
これは、多分零番隊に所属することなった日?
零番隊に所属することになったのは、たしか五百年くらい前だったはず。
この頃の私は、周りから〝化け物〟って呼ばれて塞ぎ込んでいた。
そのせいか、あまり人と接しようとはしなかった。
(『よろしくお願い...』)
(「シケたツラしてんなぁ、お前」)
突然首根っこを掴まれて、ぶらーんと吊り上げられた。
(『なっ...』)
何だ、こいつ!?人が挨拶してるって時に!!