第17章 まさかの事態
『はぁ...』
そろそろ戻るか。帰らないとみんな心配するだろう。
その場を後にしようと、背を向けたその時、
『.....っ』
右脇腹に痛みを感じ、咄嗟に後ろに飛び退いた。
『誰だっ!!』
辺りに神経を研ぎ澄ます。
まずいな…
右脇腹からは血がとめどなく流れてくる。
ガサッ
『誰?いい加減出てきたら?』
「.........」
『出てくる気はないみたいね。なら...っ』
後ろに霊圧を感じ、刀を抜いた。
キーンっ!!
『くっ...』
こいつ、強い!!
フードで顔は見えないが、相当腕がたつようだ。