第17章 まさかの事態
バンッ!!
勢いよく扉を開けると、全員がこっちを見た。
山「何事じゃ!!隊首会中であるぞ!!」
『怒らないでよ、山じい』
山「璃咲。何用じゃ、お主がここに来るなど。火急か?」
『まぁ、そんなところ』
山「入れ」
『失礼するわ』
扉を閉め、中央へと歩く。
山「して、何用じゃ」
『では、直球に。零番監獄で拘束していた木嶋りりか。彼女が近くの森で殺害されているのが発見されました』
山「なに?」
砕「それは本当ですか、璃咲様!?」
『えぇ、本当よ。この目で確かめてきた』
首は無くとも、着ていたものや身につけていた物が、生前の彼女の物と同じだった。
『遺体には首がなく、周囲を捜索させていますが見つかっていません』