第17章 まさかの事態
『そもそもその男はいったい...』
「大変です!!」
「どうしたんだ!?」
慌てて現れた男に、近くにいた監視役がそいつを睨みつけた。
「木嶋りりかが近くの森で殺されているのが発見されました!!」
『なっ...』
殺された!?
『案内して!!』
「はい!!」
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そこは、まるで血の海だった。
周りの木々は血に濡れ、隣を流れる川まで血が流れ、真っ赤になっていた。
『何がどうなっているのよ』
目の前の遺体を見てそう思わずにはいられない。
『なぜ、〝首だけ〟がないの?』
木嶋りりかの遺体は〝首だけ〟がなく、隣に捨ててある斬魄刀は無残にも折られていた。