第17章 まさかの事態
『木嶋りりかが消えたってどういうこと?あの女が消える前の見張りはどこにいるの』
「こ、ここに...」
『いつ、その監視役と交代したの?』
「ね、子の刻ですっ」
『子の刻?君は丑の刻までの担当でしょう?』
私はなんの命令もしていないし、誰も交代を命令していないはず。
ここの監視は代々零番隊に任されているから、護廷十三隊はもちろん、四十六室とて口出しはできない。
「そ、それが、私もそのつもりだったんですが、例の監視役が来て〝上の命令だから〟って変わるように言われて」
『私はそんな命令していないわ』
「ですが、たしかに命令だからと...」
一体誰がそんなことを...