第17章 まさかの事態
見張りまで消えた?殺されたか?いや、グルだった?でも、木嶋りりかは零番監獄に拘束されていたから助けなど呼べなかったはず。
『とりあえず、零番監獄に行くわ』
「はい!!」
────────────────
零番監獄
それは『悪魔の腹の中』という別名を持つ絶対不可侵・脱獄不可能の監獄。
代々零番隊が管理し、尸魂界にある全ての監獄の中で最も罪の重い者たちが収監される監獄だ。
中は漆黒に包まれ、どこに何があるかすらわからない。
いつ来ても不気味なところだな…
もう何度か来ているが、相変わらずこの静けさには慣れない。
それでも早く行かねばと、牢獄へと急いだ。
「「「お疲れ様です!!」」」
牢獄の前にはすでに何人かの関係者と隠密機動がいた。