第16章 斬魄刀異聞
伊「可愛いな」
優「ふふふ、伊織さんもいつ見てもカッコイイです」
『.........はぁ』
娘の前でいちゃつかないでくれ、両親よ。
お互いがお互いを好きすぎるこの両親は、人目をはばからずイチャイチャする。
天然の母はその気はないかもしれないが、あの父は絶対にわざと見せつけている。
その証拠に、ほら。
伊「(ニヤリ)」
こっちを見て、「どうだ羨ましいだろ」と言わんばかりの顔をしている。
くそーっ、親のすることか!!
赤「璃咲、急がねば」
『はっ』
そうだった、そうだった。今はこんなことしている暇はない。
『父様、母様、失礼します』
伊「待ちなさい、璃咲」
頭を下げ、蔵へと向かおうとすると、呼び止められた。