第16章 斬魄刀異聞
思わず頭を抱えた。
『母様、どのくらいここにおいでで?』
優「えーっと、そうねぇ。抜け出したのが二時間くらい前だったかしら?」
『はい?』
もしかして二時間もここで迷っていたの、この母は!?
というか、誰か探しに来いよ!!
『はぁ、誰か呼んできますね』
?「いや、その必要は無い」
『え?』
優「あら」
突然霊圧を感じたと思ったら、
?「もう既に来ているからな」
『父様』
母を横抱きにした父様が、こちらを見て不敵に笑っていた。
優「おかえりなさい、伊織さん」
伊「今戻った、優緋」
『.........』
伊「また迷ったのか?」
優「少し歩いていたら迷ってしまって」
『.........』