第6章 ぶりっ子
あの後、一番隊舎に戻り、叩かれたところを冷まそうと歩いていると、
『あー、痛った...あのパンダめ』
蝶「隊、じゃなくて滝井十二席?」
後ろを振り返ると、嬉しそうな蝶羽の姿が。
しかし、私の顔を見た瞬間、悲鳴をあげた。
蝶「隊長、その傷どうしたんですか!?」
『あー、ちょっと転んじゃって...』
蝶「そんなわけないでしょ!!誰に叩かれたんですか!?名前は?何番隊所属ですか?一人になるタイミングは!?」
誰かにやられたと確信している蝶羽。
『いやいやいや、名前も所属もわからないし。その前に、一人になるタイミングって。あんた何する気よ』
蝶「決まってるじゃないですか。呼び出して、沈めるんです!!」
いや、沈めちゃダメでしょ...