第6章 ぶりっ子
は?え?この子、大丈夫?どうしてそういう考えにいたった?
璃久が私に無理矢理付き合わされて(いや、付き合ってないけど!)いるなんて、この子の頭の中覗いてみたいわ。
『私と俊はお互いがお互いを好きだから付き合っているの。あなたは私が俊を脅して付き合ったみたいな言い方しているけど、そんなことはありえない。だから諦めて』
なんか自分で言ってて、変な感じだなぁ。
零番隊のみんなが知ったら大爆笑しそう。
一人で笑いをこらえていると、
「なんであんたなんかが!!」
バシンっ
『っ!!......い......ったい』
いきなり頬を叩かれた。
「あんたみたいな地味で可愛くない女が真咲六席の彼女だなんて絶対に認めない!!真咲六席の彼女は私なんだから!!今に見ていなさいよ!!」
ガンッガンッ
『いっ......!!』
殴る蹴るをした後、彼女は走っていった。