第6章 ぶりっ子
えー、私、土御門 璃咲。ただ今、ピンチを迎えております。
「真咲六席と付き合っているんですか!?」
誰だっけ、この子?すっごい香水臭いし、化粧濃くて、元の顔が判別不能だし。
この子、璃久のこと好きなのかな?でも、璃久の好きなタイプじゃないし…
「聞いてるんですか!?」
『あ、あぁ。ごめん。なんだっけ?』
「...っ!!だから、真咲六席と付き合ってるのか聞いているんです!!」
すっごい形相。この子、どうせ璃久の顔目当てでしょ?
そんな子に璃久を渡すのは......うん、無理だね。
『そうだって言ったら?』
「...っ!!別れてください!!」
『なぜ?』
「真咲六席が可哀想です!!あなたと無理矢理付き合わされて」
『は?』