第16章 斬魄刀異聞
間違えない、璃咲だ。
他の三人もそう思っているのか、真剣な表情で黒崎を見ている。
京「他には何も言ってなかったのかい!?」
浮「なにか気になったこととか!」
一「気になったことって言われてもなぁ…」
璃咲のことだから、用件だけ伝えて、すぐにどこかに消えたんだろう。
「(何してるんだよ、あいつは...)」
自分には話してくれてもいいじゃないか。そんなやるせなさが込み上げてくる。
一「そういやぁ、もう一人綺麗な女が側にいたな」
浮「もう一人?どんな?」
一「髪も目も着てる服も全部が真っ赤で、その女の側にずっといたような...たしか〝あかるひめ〟って呼んでた」
「璃咲...」