第16章 斬魄刀異聞
その時、
京「璃久くん」
肩をポンッと叩かれ、後ろを振り返ると京楽が立っていた。
京「璃咲ちゃんならきっと大丈夫さ。彼女はそんな簡単にやられる質じゃない。それは片割れの君が一番よくわかっていることじゃないのかい?」
「......っ」
確かにそうだ。あの夜に本人が言っていたみたいに、彼女はゴキブリ並みの生命力の持ち主だ。簡単にはやられない。
何より、片割れの自分が信じないでどうする。
京「さぁ、早く引くよ」
「はいっ」
瞬歩でその場から急いで離れる。
(「璃咲...必ず見つけてみせるっ」)
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