第16章 斬魄刀異聞
翌日 四番隊
夜「それでは、賊どもは暴れるだけ暴れて、いきなり姿を消したというのじゃな?」
昨日の騒動の後、四番隊に身を寄せていると、夜一さんが現れた。
浮「その通りだ」
京「瀞霊廷は怪我人だらけ。一番隊舎をはじめ、いくつかの建物も焼け落ちちゃって、被害甚大だよ」
浮「零番隊舎のほうはどうだ?」
「零番隊舎は、特に被害はありません。元々離れたところにありますし、璃咲が張った結界に護られていますから」
璃咲が張った結界は強力なものだから、よっぽどのことがなければ破られることはない。
浮「そうか」
卯「救護詰所が無事だったのは、不幸中の幸いでした」
浮「二番隊と十二番隊の建物も無事だったそうだ。すでに砕蜂隊長以下、隠密機動隊員たちが消えた斬魄刀を追ってくれている」