第16章 斬魄刀異聞
「斬魄刀は死神の魂によって作られるもの。ならば、死神の心を読むことなど造作もない」
『.........』
「だが、それが故に反発も起こるものよ」
赤流姫は立ち上がり、浜辺へと歩き出した。
つられて立ち上がり、後を追う。
「斬魄刀とて意思はある。刀が主を主として認めなければ、それはもう斬魄刀ではない」
「お前も知っているだろう?」と言われ、頷く。
「斬魄刀を完璧に屈服させなければ、力は得られても、〝真の力〟を得ることは叶わぬ」
『〝真の力〟』
言ってることが分かるような、分からないような...
つまり赤流姫は何を言いたいんだ?