第15章 つかの間の幸せ 【R18】
隙間から入り込んだ朝日に目を覚ますと、春水に抱きしめられた状態で寝ていた。
春水を見上げると、まだ気持ちよさそうに寝ていた。
『(ふふふ、寝ている時は可愛いんだよなー)』
起きるかな、と頬をツンツンしてみるが起きそうにない。
『今何時だろう?』
そろそろ仲居さん達が朝食を運んでくるかもしれないと思い、褥から出ようと動くと、
「んっ...璃咲ちゃん?」
寝ぼけ眼な春水が腰に抱きついてきた。
『春水、起きて!!そろそろ仲居さん達が来ちゃう!!』
「.........」
『春水!!』
こいつ、また寝やがった。いい加減に起きてくれ。
『春水!!』
「ん」