第4章 解散
あっ、大切なこと言うのを忘れてた。
『そうそう。みんな、披露するまでの間の何年かは護廷十三隊に入ってもらうから』
「「「「「「えぇ!?」」」」」」
みんな不服なのか、眉をひそめた。
蝶「なんでですか!?」
駿「自分より弱い奴らの下につけと?」
零番隊隊員は皆、総隊長よりも遥かに高い霊圧の持ち主。加えて、官席ですら、戦闘力も護廷十三隊の隊長格より高いのだ。そんな自分たちより弱い奴が上に立たれるのは心底我慢ならないのだろう。
だが、そうは問屋が卸さない。
『わがまま言ったってダメ!!』
功「でも」
『なんか文句あるのかな?功雅くん?』
功「いやいやいや、ないです!!まっっったく、ないです!!さすが隊長。素晴らしい案です!!なっ、みんな」
「「「「「.........バカ(ボソッ)」」」」」
涙目で見つめる功雅を誰も助けないのだった。
『ま、そういうことで。みんな、どこの隊に所属するか決めてね』
私がそう言うと、みんな一斉に悩み出した。
蝶「じゃあ、私は四番隊で」
功「俺は十一番隊にする。あそこは戦闘狂がいっぱいいるみたいだし」
駿「僕は十三番隊にするよ」
『空夜と朝海は?』
空「僕は六番隊にする!」
朝「朝海は十二番隊!!いろんな実験してて面白そうだから!!」
『そ、そっか...』
あんな訳の分からない実験が面白そうって、育て方間違えたかしら?
どんな実験をしてるのか楽しみと呟く朝海を前に若干引き気味になりながらも、なんとか気を取り直す。
『璃久は?』
「俺か?俺は...あー、まだ決めてないわ。それより、お前は?」
『私?私は一番隊にするかな?いいでしょ?山じい』
山「あぁ、かまわんよ」
『じゃあ、璃久以外はみんな決まったね。絶対に護廷十三隊の中では霊圧は抑えること。目立つようなことはしないこと。これだけは守ってね』
「「「「「「はい(おうっ)!!」」」」」」
みんなの顔を見渡し、頷く。
『それじゃ、しばらくの間零番隊は────解・散(仮)!!』