第15章 つかの間の幸せ 【R18】
『.........』
「璃咲ちゃん」
『.........』
「ごめんね?璃咲ちゃん」
『.........』
「怒ってる?」
『...嫌だって言ったのに......』
済んだことは仕方がない。それはもう諦めよう。でも、でも!!
『女将さんや仲居さん達に笑われた…』
足腰が立たないことに加え、のぼせてしまった私は春水に抱きかかえられて部屋に戻ったんだけど...
戻ると部屋では仲居さん達が夕飯の用意をしていて、こっちを見て「仲がよろしいですね」と言わんばかりにくすくす笑っていた。
『ほんとに恥ずかしかったんだからね!!』
「ごめんね、璃咲ちゃん。璃咲ちゃんが可愛くて」