第15章 つかの間の幸せ 【R18】
芋虫のように(多分お風呂に入っている間に)敷かれていた褥に丸くなり、拗ねている私に春水は必死に謝ってくる。
『温泉入りに来たのに、まっったく堪能できないし』
「うん」
『食事は美味しかったけど、笑われるし』
「うん」
なんか本当の目的がなんだかわからなくなってきた。
『ほんとに悪いと思ってる?』
「思ってるよ」
『ほんとに?』
「信じてよー、璃咲ちゃん」
『わかった』
そこまで言うのなら信じてあげよう。条件付きで。
『しばらくしないからね』
「え!?」
『しばらくしないって約束してくれるなら許す』
「えぇー!!そんな、璃咲ちゃん、ごめんよぉ!!それだけは許して!!」
『ダメ!!』