第15章 つかの間の幸せ 【R18】
『......うん』
素直に頷くも、すぐに赤くなった顔を見られないように下を向く。
そんな私を見て、璃久は「ふっ」と笑うと、私の頭をぽんぽんと撫でた。
「素直でよろしい。こっちは任せろ。お前がいなくても一日二日くらいは俺たちでなんとかなる」
『ほんとに?』
「あぁ」
『...わかった。じゃあ、行ってくる』
微笑んだ私に璃久も微笑み返した。
「それじゃあ、俺は寝る」
『あっ、私も寝る』
そう言い、璃久の隣にゴロンっと寝転がった。
「お前、自分の部屋で寝ろよ」
『めんどくさい』
「ばか」
『うるさい』
「ったく、しょーがねーな」
折れた璃久は灯を消し、隣に潜り込む。
結局、璃久は私のわがままを許してくれるのだ。