第15章 つかの間の幸せ 【R18】
春水に拉致られ、そのまま春水の部屋に泊まった日の翌日。
邸に帰り、お風呂を上がるとそのまま璃久の部屋へと直行。
声をかけても返事どころか物音すらしなかったから、無断で障子を開くと、褥で呑気に寝ている璃久を見つけ、そのままダイブした。
「ぐはっ!!」
あらま、肘入っちゃった。まー、いっか。世の中細かいことは気にしちゃいけない。うんうん。
一人頷いていると、目を覚ました璃久が不機嫌になりながら起き上がった。
「いってぇーな、誰だよ!?」
『私だよ』
悪かったとは思うけど、そんなに怒らなくてもいいのに。
璃久ってこんなに寝起き悪かったっけ?