第15章 つかの間の幸せ 【R18】
今月は土御門の用事もあるから、色々と忙しいんだよねー
これでも一応、次期当主だし?
「んー、璃咲ちゃんはいつ頃がいい?」
『いつ頃って言われても...そうだなー、来週なら特に用事はないけど』
でも、こんな時に隊長二人がいなくなっていいものなのだろうか?
そんな心配をする私をよそに、春水はニコニコしながら計画を立てている。
「よしっ、じゃあ来週の土日にしようか?」
『隊長が二人もいなくなって大丈夫?何かあったら…』
「大丈夫じゃない?何かあったらすぐに戻ってくればいいし」
『んな、呑気な』
「大丈夫、大丈夫。うちには七緒ちゃんがいるし、零番隊だってみんな優秀だから」
だからなんだと言うのだ。いくら、みんなが優秀だからといって、遊びに行くために仲間に仕事を押し付けるのは気が引ける。