第15章 つかの間の幸せ 【R18】
困った私は氷華蝶を飛ばして、璃久に迎えを頼んだ。
すぐに璃久は来てくれた。
で、この状況を見て、
「で?」
今に至るわけだ。
「とりあえず聞きたいことは色々あるけど、璃咲」
『ナンデショーカ』
「いいんだな?」
『え?』
何がいいの?
璃久を見ると、真剣な表情をしていた。
「〝あの時〟のお前は京楽隊長を巻き込みたくないと言って別れを選んだ」
『........』
「三百年経った今、また〝あの時〟と同じことが起ころうとしている」
『わかってる...』
璃『なら、よく考えろ。あいつがもし生きているのなら、狙いは間違いなくお前だ。この間の虚といい、向こうは相当な力を持っている。今度は怪我ではすまないぞ』
『.........』
璃久の言っていることは正しい。
確かにこの間の虚の霊圧は凄かった。それにあのアレンとかいう男も霊圧を殺していたが、相当腕は立つだろう。