第15章 つかの間の幸せ 【R18】
「で?」
『えーと、ですね』
京「♪」
後ろから春水に抱きつかれ、目の前には角が生えた鬼...じゃなくて璃久に挟まれたこの状況。
『(どーしてこうなった...?)』
気づかれないようにため息をつく。
えぇっと、確か朝、あの後...
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思いがけず朝から春水に食べられ、褥から出たのは一時間後のことだった。
その後、二人で朝食を食べて、用意して、来たまではよかった。
八番隊まで来て「それじゃあ、私も零番隊に」と行こうとした矢先、離れたくないと駄々を捏ねた春水によって八番隊に連行された。
困る私を発見した伊勢副隊長が、何とか私から春水を引き離してくれたんだけど…
京「んふふ♪」
逃げ出してきたのか、また春水に捕まり連行された。
何も無い日なら嬉しいのだが、今日は仕事があるから、そういうわけにも行かないわけで。