第14章 復縁 【R18】
弦真がどうなったのかなんてどうでもよかった。璃咲が無事でいてくれればそれで良かった。
しかし、現実は残酷だった。
京「今......なんて...」
山「璃咲は死んだ」
彼女が死んだ?そんな訳がない。だって彼女は...
山「旅禍が瀞霊廷内に入り込んだ時、弦真は一人霊王宮へと向かった。霊王を殺すためじゃ」
浮「霊王を...」
山「弦真は手始めに零番隊隊員を手にかけたが、あの二人には弦真も一人ではかなわなかったのだろう」
浮「あの二人って、璃咲と璃久のことですか?先生」
隣で聞いていた浮竹が山じいに尋ねる。
山「あぁ、そうじゃ。弦真は二人を殺すことを諦め、霊王を殺しに行った。しかし、それを璃咲はギリギリのところで食い止めた。そもそも弦真が反旗を翻した原因は璃咲によるものが大きい」
浮「それはどういう...」
山「前々から四十六室は弦真に零番隊隊長を璃咲と交代するように迫っていた。璃咲は拒否し続けていたが、それが弦真の心の闇を大きくしていったのだろう」