第14章 復縁 【R18】
「だから?」
『んんっ......だから......私を......あっ...刺せば...』
「自分を刺すように仕組み、実際に刺せれば、大して実践経験のないあの子は怯むはず。そう思ったのかい?」
春水の言う通りだ。あの子は実践経験が無いに等しい。そんな人どころか虚すら斬ってこなかったあの子が人を刺したらどうなるのかは容易に想像ができた。
だからこそ、あそこで刀をしまったのだ。
隙ができた瞬間、一気に押さえつけようと思って。
でも...
『それが...なに...?』
「ここまで言ってまだわからないのかい?」
微笑む春水の目は笑っていなかった。
そして次の瞬間、
『あああっ〜〜〜〜っ!!!』