第13章 暴かれる本性
『......っ』
はずだった。
『(あれ...痛く......ない?)』
ゆっくり目を開けると、
『え......』
なんで......
「自分を犠牲にして止めようとするのはいただけないなぁ」
なんで〝彼〟がここにいるの?
『.......春...水...』
京「久しぶり、璃咲ちゃん」
派手な女物の着物、飄々とした態度、軽い口調。
そして、いつも自分を守ってくれる背中。
そこにはりりかの斬魄刀を受け止める春水がいた。
『なんで......』
なんで私をかばったの?
京「そりゃあ、大切な子が危ないってなったら助けるのが男でしょ?」
『でも...』
私たちは別れたんだし...
もう、守ってもらう義理はないはずなのに。
京「別れようが何しようが、僕にとって璃咲ちゃんは一番大切な子だからね」
春水はそう微笑むと、りりかを向き合う。
「可愛い女の子は大好きだけど、璃咲ちゃんを傷つける奴は僕、大っ嫌いなんだ」