第13章 暴かれる本性
「かっこいい...っ/////」
「誰、あの人!!」
「土御門さんとそっくり!!」
「もしかして...」
『お気づきの通りよ。彼は土御門 璃久。私の双子の兄よ』
そう言うと、りりかは愕然としたように崩れ落ちた。
そんなりりかを見て、璃咲は笑う。
『あなたの言う〝証拠〟になったでしょう?私と璃久は双子。護廷内では他人のフリをしていたの。あなたは〝たまたま〟私たちが一緒にいる所を見た。あなたが私に詰め寄ってきた時に、私がどうして付き合っていると言ったのか分かる?あなたみたいなのに大切な兄に近づいて欲しくなったのよ』
こんなアバズレに大切なお兄ちゃんを近づけるなんて嫌だし(ちょっとブランコ気味なのは自負してるんだよね。いちおー)。
『まぁ、その件は置いておきましょうか?それよりも今回の騒動についてです。これでわかった通り、私と璃久は双子です。なので〝仮にも〟璃久と木嶋二十席が付き合っていたとしても私が木嶋二十席から璃久を無理矢理奪い、無理矢理私とつき合せるなんてことはしません』