第13章 暴かれる本性
「後でな」
『まったく...』
「あんた...誰よ......」
後ろを向くと、りりかがこっちを睨んでいた。
『そっか。この姿ではあったことないもんね。まぁ、身分が全く違うからそりゃそうか』
「身分ですって?」
『えぇ』
璃咲は背筋を伸ばし、凛とした声で言った。
『改めて自己紹介するわ。私の名前は土御門 璃咲』
「土...御門......」
『土御門家次期当主よ』
お馬鹿なりりかでも〝土御門〟の名は知っていたらしく、顔が真っ青を通り越して真っ白になっている。
『そして、あなたが私に着せた罪についての証拠は。璃久』
「はいはい」
璃久の名を呼ぶと、先程の私と同じように璃久の体が光に包まれた。
そして、私によく似た長身の少年が立っていた。
璃久の顔を見た瞬間、隊士たちがまた騒ぎ出した。