第13章 暴かれる本性
『副隊長たちまでが笑いながら暴行してきた。ねえ?そこの君たち?』
顔を青くして震えている四人を指さす。
『今さら知らないとは言わせない。さっき見た通り、証拠もあるし、証人もいる。無駄な抵抗はしない方がいいよ』
「な、なんでお前が知ってるんだよ!!」
『なんで?まだ気づいてないの?』
手にしていたメガネをかける。
四人の、いや、全隊士の顔色が変わった。
『これで誰だか分かった?』
「お、お前が滝井...なのか......っ」
『えぇ、そうよ』
メガネを外して、後ろに投げる。
『散々殴られ、蹴られ、暴言を吐かれ。もう毎日毎日やり返してやろうかと思ったよ。でも、そんなことをしたら今まであなたの努力が水の泡でしょ?だから頑張って今日まで耐えたの。褒めてほしいよ』
璃「だからやり返すって言ったのに」
「もう!!ちょっと黙ってて。それより、なんで璃久は姿戻してないの?早く戻ってよ!!」