第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
事態を把握したのか四人とも顔が真っ青になっていた。
『それじゃあ、鬼ごっこの開始ね♪』
そう楽しそうに言ったあと、表情が消えた。
『千喰蝶(セングイチョウ)』
その合図とともに、蝶たちは四人に襲いかかった。
『早く何とかしないと......死ぬよ』
まぁ、もう遅いけどね。血染め蝶は一度血の匂いを嗅いだら、吸い尽くすまで追いかける。
弓「滝井隊長」
眺める私の隣に来た弓親が同じく眺めながら聞いてくる。
弓「血が出ていない人には無害なんですか?」
『うん、そうだよ。血染め蝶は血が大好きなだけだからね。血が出ていない人には興味すらないよ。だから君には被害がないでしょう?』
弓「はい」
ほんとに困った斬魄刀だよ。時として主さえ襲おうとするんだからね。
一「くっそ、どうすりゃいいんだよ!?」
勇「蝶を斬ると数が増える。かと言って、何もしないと血を吸いつくされて死んじゃう……っ」