第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
『その蝶がなぜ血で染まるか分かります?』
清「そんなの知るわけないでしょ!」
『そうですか?考えてみればすぐに分かりますけどね』
ほんとに簡単なことだよ。
『血染め蝶は〝血が大好き〟な蝶なんです』
勇「血が好き...って」
『血を見ると、敵であろうと味方であろうと持ち主であろうと、なにふりかまわず吸い尽くすんです。相手の血が無くなるまでね…』
「「「「なっ...!!」」」」
『ちなみに霊力も吸い取られます』
相手の血が無くなり、干からびるまで血を吸い尽くすことで、羽の色が血色に染まる。
故に血染め蝶。
そして干からびた相手もまた蝶に変わり、私の斬魄刀の一部となる。
『理解して頂けましたか?あなた達の体についたその傷口から出る血が血染め蝶の好物なんですよ。だから傷が浅かろうと深かろうと、血さえ出てればどっちでもいいんです』
大「それじゃあっ...」
『数が多ければ多いほど、群がる蝶は増える。つまり......血を吸われる速度も早くなる』