第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
山「勝負あり!!勝者 真咲 俊!!」
シーンとする会場に山じいの声だけが響いた。
『だから、相手にならないって言ったのに』
朝「一番早かったね~」
空「璃久兄も強いけど、いくらなんでも弱すぎ、早すぎ~」
朝/空「つまんな~い」
双子は口を尖らせて、不満そうに言った。
功「璃久を怒らせるとこえーからな」
駿「隊長のことになると特にね」
蝶「だけど、いくらなんでも無様だわ。仮にも副隊長のくせして」
『まぁ、そこは相手が悪かったと思ってもらうしかないね』
まさか背負い投げで倒されるとは思ってもみなかった恋次は呆然と倒れていた。
ほら、あれだよ。悪いことしたら返ってくるんだよ。人を呪わば穴二つ。よく言ったもんだね。
そんなことを考えていると、璃久がダルそうに首を回しながら帰ってきた。
『お疲れさん。どうだった?』
「手加減して疲れた」
『それはそれは。ねぇ、あの斬魄刀...』
「ん?あぁ、未完成の斬魄刀だ。斬魄刀が持ち主を主だと認めていない」
『やっぱりね』
そんな斬魄刀で璃久に勝とうなんて無理な話だ。