第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
璃久は鋭い眼差しで恋次を見据える。
「あいつを傷つけるのは許さねぇ」
璃久は山じいに合図を出した。
「じいさん、始めていいぜ」
山「あぁ。それでは六番隊副隊長 阿散井恋次 対 零番隊副隊長 真咲 俊。第五試合 始め!!」
恋次はそれと同時に斬魄刀を始解した。
「咆えろ『蛇尾丸』!!」
しかし、璃久は始解するどころか、刀すら抜いていない。
どこか余裕そうな表情を浮かべて立っているだけ。それが余計に恋次を苛立たせた。
「てめぇは斬魄刀抜かねぇのかよ」
「あぁ。必要ねぇからな」
「...っそうかよ。なら...っ」
恋次は瞬歩で璃久の前まで来ると、
「これで終わりだ!!」
刀を振り落とした。
パシンっ
しかし、璃久はそれを片手でいとも簡単に止めた。
「なっ...!?」
「言っただろ、必要ねぇって」
璃久はそのまま恋次の腕を掴み、背負い投げた。
ダンっ!!!
たった数秒の出来事に護廷十三隊の隊士たちは呆然とした。