第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
「阿散井副隊長、お願いします」
恋「あぁ」
『(へぇー、意外)』
璃久なら隊長格の方が楽しめると思うけど。
同じ副隊長同士でも、護廷十三隊と零番隊の差はかなり大きいのだ。ましてや、あの〝中途半端〟な状態の斬魄刀なら尚更だ。
『璃久の相手じゃないのに。なんでわざわざ...』
蝶「だからじゃないですか?」
ぽつりと呟いた言葉をしっかり拾い取った蝶羽がそう返した。
『どういうこと?』
蝶「隊長が璃久を大切に思うのと同じように、璃久にとって隊長は何よりも大切です。今回のことで自分たちよりも下の者に隊長が傷つけられた。それを防ぐことが出来ず、璃久は悔やんでました。この試合でそれなりに人望のある〝あれ〟を徹底的に潰すことで、同じ副隊長でも護廷十三隊と零番隊との力の差を見せつけ、後悔させてやろうと考えるんだと思います」