第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
力強く抱きしめてくる空夜に、さっき朝海にしたように優しく頭を撫でる。
『ありがとうね、空夜。でも、大丈夫よ』
空「......」
『〝お姉ちゃん〟のために怒ってくれてありがとう』
空「うん」
それからも順調に勝ち進んだ。
日番谷隊長と戦った駿は隊長格というだけあって先の二人よりは手間がかかったが、上手く隙をついて倒した。
檜佐木修兵を対戦相手に指名した功雅も、ほぼ瞬殺で倒すことができた。
一番殺気に満ち満ちていた蝶羽は、あの日私に暴行した隊士たち全員に対し、
「全員まとめて血濡れで地獄に送ってやる」
と言い、零道を駆使して全員地獄には送らなかった(というか、送らせなかった)が、半殺しにさせてすっきりとした顔で帰ってきた。
『次は璃久だね!!』
「あぁ」
『誰にする?』
「あー、そうだな...」
璃久は視線を巡らせて、ある場所で止めた。