第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
朝「璃咲姉っ...」
『もういいわ、朝海。山じい!!』
山「うむ。勝負あり!!勝者、後水流 朝海!!」
思ってもみなかった結末に、隊士たちは驚き、慄きた。
「嘘だろ...雛森副隊長が」
「あいつ、あんなに強かったのか…」
そんな隊士たちを見て、
朝「馬鹿にしているからこんなことになるのよ…」
馬鹿にするように、けれど、とても悔しそうに朝海は呟いた。
『朝海、雛森副隊長の解毒を』
朝「.........」
『朝海』
朝「......わかった」
渋々頷いた朝海。
『ありがとうね、朝海』
頭を撫でてあげると、たちまち笑顔になった。
朝「卯ノ花隊長のところ行ってくる!!」
『うん。烈ちゃん、よろしく』
そう叫ぶと、烈ちゃんは頷き、朝海が(引きづって)連れてきた雛森を診始めた。
『さて、次は...空夜だね』
空「うん!!」
晴れやかな笑顔で返事をする空夜。
知らぬ者にとっては天使の笑み、知っている者にとっては悪魔の笑みと言うべきか。