第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
あぁ、その顔が見たかったの。その絶望した顔が...
璃咲姉を苦しめた奴らは...
「徹底的に痛めつけてやる」
璃咲姉を傷つけるやつは誰であろうと絶対に許さない。
そう呟いた朝海にはいつもの無邪気な笑顔はなく、目の前に倒れ付している雛森に憎悪の眼差しをむけていた。
「戻れ 『金盞花』」
その瞬間、雛森の周りに散っていた霧がなくなり、朝海の手には始解の状態の斬魄刀が握られていた。
「はぁ......はぁ...はぁ...」
雛森は苦しそうに呼吸をする。
「なに安心してるの?」
「え......っ!!」
「これで終わるわけないでしょ?」
「...っ......や...」
あまりの恐怖から逃げようとする雛森。
「いくら逃げても無~駄♡」
刀を振りかざした瞬間、
『「そこまで!!/朝海、ストップ」』
重みのある声が響き、振り上げた手が捕まれていた。