第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
「ふふふ、苦しそうだね?」
「な...にを......した...の?」
「んー?さぁ」
「真面目に答...っ、ゲホッ…ゲホッ...!!」
「あぁー、そろそろ危ないね。うん、しょうがないから解説してあげる!!」
朝海は倒れ付す雛森を見下して、にっこりと笑う。
「朝海の斬魄刀はね、金盞花っていうの。始解するとまず、さっきみたいに黄色の花びらに変わって相手を囲う」
「花びら?でも......今のは...」
「金盞花はね?ああ見えて流水系の斬魄刀なんだよ。さっきの技は〝毒霧〟っていってね?花びらから変化した猛毒の霧が囲いの中にいる人のありとあらゆる所から体内に侵入し、体を蝕んでいくの」
「立てないでしょ?」と雛森に目を細める朝海。
「そしてほんの一、二分で毒は体中に回り......死に至る」
「そ...んな......」
雛森は絶望的な顔をする。