第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
「な、なに?花びら?」
雛森はなんとか抜け出そうとするが、どこもかしこも封じられていて、出口がない。
「綺麗でしょう?金盞花」
「な、何よ、これ!!」
早く抜け出さないと!!でも、どこから...
「ふふふ、抜け出せないよ?」
姿が見えない朝海の声だけが響く。
「面倒だし、早く終わらせよーと」
それで璃咲姉に褒めてもらうんだから!!
朝海は嬉しそうに口を開いた。
「〝毒霧〟」
その瞬間、渦を巻いていた花びらが一瞬にして霧へと変わった。
「えっ、霧?」
これなら抜け出せる!!
チャンスだと思って、瞬歩を使おうとしたが、
グラッ
「!?」
な、なんで...体が...動かない......
刀を地面に刺し、なんとか体制を保っているが、そうしていられるのも時間の問題だった。