第12章 零番隊 VS 護廷十三隊
朝海は瞬歩で次から次へと移動する。
「速いっ...」
「ねぇねぇ、まだー?朝海、待ちくたびれちゃった。やっぱり護廷十三隊ってその程度?」
「あなたこそっ、本当は弱いんでしょ!?だから、逃げてばっかりなのよ!!」
「ふーん」
朝海はその一言に笑みを消した。
「まっ、そろそろいっか。遊ぶのも飽きたしね」
朝海は刀を抜いた。
「久しぶりだね、金盞花。頑張ろうね!!」
本当に嬉しそうに笑う朝海に、
『嬉しそうね、朝海も』
「久しぶりだからな。ようやく自分の斬魄刀が手元に戻ってきたんだ。誰だって嬉しいさ」
『その反動でやりすぎなきゃいいけど...』
「大丈夫だろ.........多分」
『多分ね』
外ではそんな心配がされていた。
「さて」
斬魄刀を雛森に向ける。そして、
「泣き叫べ『金盞花』」
解号を唱えた瞬間、刀が金色の花弁へと代わり、雛森を囲うように渦を巻き始めた。