第11章 特別隊首会
一方、愚かにもりりかの罠に嵌った哀れな隊士たちは、〝滝井 千紗〟の公開処刑が行われるであろう、と楽しみにしていた。
「あのブスも運が悪かったよなー」
「ほんとだよな。りりかちゃんから真咲を取るからこんな目にあうんだよ。ねぇ、りりかちゃん」
呼ばれたりりかはふんわりと微笑んだ。
「そんなことを言っちゃダメだよ。滝井十二席だって悪気があったわけじゃないと思うの」
(ふふふ、ようやくあの女を消すことができるのね。あぁ、楽しみだわ。早く時間にならないかしら?)
「さすがりりかちゃん。あんなクズにまで優しいなんて」
「まさに天使だよな」
「(そうよ、りりかが一番可愛いんだから)」
「後で滝井の奴、りりかちゃんに土下座させるか?」
「ギャハハハ、それがいいな!!」
「ダメだよ、そんなこと(当たり前でしょう?)」
そう微笑んだその時、
カツン!!
時間になったのか、総隊長が杖を床に打ち付けた。