第11章 特別隊首会
「璃咲」
『んー?なぁに?』
「死ぬなよ」
『ふふふ、なぁーに?急に』
「笑うな。真面目に言ってんだよ」
『みんないつかは死ぬよ?』
「俺より先に死ぬな」
『それは嫌。私、璃久に看取ってもらう予定だからね』
「ふざけんな」
璃久を見上げると、迷い子のような目をしていた。
『大丈夫だよ』
「.........」
『私は死なない。死ねない。やることがまだ沢山あるから』
楽しそうに話しているメンバーを見る。
『璃久こそ、絶対に私の前からいなくならないでね。璃久がいなくなったら私、瀞霊廷破壊すると思うから』
本気とも取れる言葉に苦笑する。
「それは...困るな」
『でしょう?』
手を取り合う。
『なんとしても、あいつは私が止める』
「あぁ」
『助けてね』
「当たり前だ」
『ふふっ、心強いや』
璃久がいるからこそ、こうして〝零〟の数字を背負っていられるのだ。