第10章 零番隊復活
『私が彼をあんな風にしたのよ』
「.........」
誰も口を開かなかった。いや、開けなかった。
蝶羽が意を決したように口を開いた。
蝶「あ、あの。その弦真さんはどうなったんですか?」
『弦真は...』
あの後、霊王殺害を目論んだ弦真を何とか霊王から引き離した。
そして、
(「何故だ、なぜ俺がこんな目に遭わなければならない!!俺はただ...っ」)
双極の丘へと追い詰めた私は、そこで弦真と戦った。
(「お前のせいだ、璃咲!!お前さえいなければ、俺はこんな思いをしなくて済んだのに!!全てお前のせいだ!!」)
ほぼ互角、いや、力を奪い続けてきた弦真の方が凌いでいた。
(「許さない!!俺はお前を許さない.....っ!!いつか必ず...お前を殺し、この世界の王になってやる!!」)
それでも、瀕死の傷を負いながらも、何とか弦真を倒した。